秋田米を全国へ「一乃穂」は秋田米で作った秋田しとぎ菓子をお届けしています

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  No.103(2001年12月1日)


 新年を迎えるにあたり、日本の伝統を見直しても良いのではないでしょうか。
 アメリカの同時多発テロ以来、星条旗を見る機会が大変多くなりました。アメリカでは、子供の時から国旗に忠誠を誓わせるといいます。日本では、祝祭日こそ目立つようになったものの、祝意を示す国旗掲揚は行政機関以外あまり見られないのが現状です。法律があっても受け入れられないくらい定着していません。
 国旗に不快な思いをしている人がいるのは知っていますが、未来は変えることができるので、国旗掲揚に対する理解を十分に得られれば、日本も国旗の基に一丸になれるのではないでしょうか。
 ところで、日本の色の基本は、白だと思います。「白地に赤く」というように、古来、陽光を象徴する色として親しまれてきました。なかでも全く濁りのない白のなかの白を「白練」(しろねり)と呼びます。わずかに灰色味をおびた真珠色や、かすかに青みを感じる月白や卯の花色など、並べて見るとそれぞれ少しずつ色調が異なります。お米の白さも同様です。
 そんな多様な白でもっとも純粋な白が、「白練」なのです。平安時代には、貴族が四季の自然を写しとった襲(かさね)という衣装をまとうようになると、配色上効果があることから正に四季を通して使われるようになりました。また、冬を表わす「初雪、雪の下、松の雪、氷」などの白と草木の色を重ねた色目が文章でも好んで使われるようになりました。
 しんしんと降り積もる雪は、正に「白練」です。白一色の世界で光り輝く年頭を迎えたいものです。
 結びに良いお年をお迎え下さい。本年もご愛顧ご指導いただきましてありがとうございました。
  No.102(2001年11月1日)

 錦繍の候、いかがお過ごしでしょうか。不安な世の中ですが、秋田は今、恵みの秋です。
 ところで、私達日本人は引越しをすると、お菓子などを持って隣り近所に挨拶に行きます。新しく移ってきた者が、前からいる人に新入りとして挨拶をします。これが礼儀です。
 ところが、アメリカでは新しい人が引越してくると近所の人がそこに出向きます。歓迎の意を表すると共に「ごみ出し」をどうするか、「ミルク」「新聞」をどうやってとるかなどの生活のノウハウを伝えるのです。新しく来た人が近所に出向くか、近所の人が新しく来た人を訪問するか大した違いはないようですが、ここに文化の大きな違いがあると思います。
 日本は、仏教的に言えば縁の社会であり、血縁、地縁で結ばれています。新しく入ると新しい縁が出来るので、そのことに感謝しなければなりません。そのためか、そこにおける生き方は、どうしても受動的になります。
 一方アメリカ社会では、新しく来た人を仲間に入れて「新しい町を一緒に作りましょう」という呼びかけであり、その招きとして古い人が新しい人のところに行くのです。しかし、この違いは単に文化的な違いであり、人間と人間のかかわり方に善し悪しはなく、また他国の文化を軽々しく批判もできないと思います。
 アメリカでは、不幸にも同時多発テロが勃発し日本人も含め多くの犠牲者が出ましたが、テロ根絶にむけて国際協調が出来ればと願っています。又、アフガニスタンにも平和が早く訪ずれるよう祈っております。
  No.101(2001年10月1日)

 秋田では紅葉が始まり、収穫の秋を迎えました。きのこ採り等がさかんになる月です。勿論、稲刈も上旬で終わり、しとぎ菓子や郷土料理には新米が使われいよいよ美味しい季節の始まりです。
 本年は、新聞・TV等で熊の出没が多く報道されています。能代市のそばの二ツ井や湯沢市近くの稲庭地区には『熊に注意』の看板が設置されていて、恐い顔の熊やあまり注意を喚起しないような笑っている顔の看板などありますが、熊には死んだふりをしても駄目だそうです。音で威嚇する方が良い手段なのだそうです。
 ところで、死んだふりというのは、擬死といってこれで難を逃れる虫たちもいます。よく擬死をする昆虫は、てんとう虫、ゾウ虫、ヒラタムシ、タガメなどです。てんとう虫は脚を縮めて体に密着させて転がり落ち、ヒラタムシは脚を側方に開いて硬直します。危険が去らないと、オジロアシナガゾウは5時間、タガメは8時間もの間擬死を続けます。もっと念の入った擬死をするのはセスジツユムシです。顔面を草の葉につけ、触角と前足を揃えて前に伸ばし、腹を少し持ち上げて葉の格好をとります。触っても逃げず、草になりきる、これを「草化け」といいます。擬死と草への擬態を兼ねたものです。農薬をあまり使っていない稲にも擬死をする虫が良く見られます。
 小さな虫でも知恵を絞って生き抜いているんだなと痛感します。虫等を駆除する会社の方から聞いたお話でした。
  No.100(2001年9月1日)

 お蔭様で本通信も今回で100号を迎えることができました。毎月〆切り間際に印刷会社に原稿を渡し何とか間に合わせてまいりました。拙い文章だけでは無味乾燥と思い季節の草花のイラストを妻が担当しました。
 今では、通信、イラストとも楽しみにしてくださる県外のお客様もおり、うれしく思っております。草花は一度も同じものはありません。人間、誉められると何とも勇氣が湧いてくるものですが、得意にならないことが肝要だと思っています。元々この通信は秋田のお米を始めとする情報を全国へ発信しようと考え、始めたものでした。勿論、アイデアは以前にも書いたことがある三浦市(神奈川県)在住のお客様によるものです。
 開店以来直営店では、各商品にアンケート葉書を商品に添付しており、アイデアのご提供やご指導をいただき感謝している次第です。それにより豆がきの塩氣も適正になったと思っております。県外、特に東京でも常時販売してほしいというご要望もありますが、日持ちはするのですが、やはり出来るだけ新しいもの、出来たてに近いものをと目の届く範囲内での販売を心掛けてまいりました。一時期、秋田米が不足し価格も上がったことがありました。安い外米の使用も依頼されましたが、何とか秋田米で通すことが出来ました。
 日本古来の食べ物はやはりお米や餅であり、文化の一役を担っていくものと思います。280円の牛丼や65円のハンバーガーが我が国の民族食になるとは思えません。輸入された弁当を食べながら車窓の風景の荒廃を嘆くのも違和感があるのではないでしょうか。





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